“生きる力” を遊びから学ぶ
こんにちは!
ワクワク塾 塾長の福田歩です。
久しぶりの投稿になってしまいました。
今月の脳力授業はフライフィッシング
それに向けて、先月の脳力授業はフライ(擬似餌鉤)を自分で作ること。
そして昨日は
フライを釣り糸で結ぶ練習、
そしてキャスティングの練習をしました。
極論になりますが、実は、
“学校の勉強” とか “テストに出る勉強” って
単純で簡単なんです!!
なにせ “正解のある問い” に過ぎないですし、
教科書に要点をまとめられる程度のエッセンスに過ぎないのですから!!
それに比べて、現実世界で直面する問題の多くは
決まった正解がない複雑なものです。
複雑で、要素がたくさん絡み合っているので
文章にまとめて教科書に載せることが困難です。
ですから、特に初めてのことに挑戦すれば、まず失敗します。
失敗から考え、修正し、
諦めずに挑戦し続けることで
成功に至ります。
『実行をともなう学び』とでも呼びましょう。
「遊び」も『実行をともなう学び』の一部です。
現実世界がもたらす制限(難易度)が
あるからこそ楽しい遊びとなります。
猫科の動物は兄弟と戯れ合いながら
本能的に狩りを学習します。
少し成長して親離れしたら、本番の狩りをしながら
生きるための技術を磨いていきます。
人間も動物なので、遊びの中から
“現実世界で通用する学び” をしていくものなのですが、
どうも学校の学びは教科書にまとめられる
“エッセンスの学び” に偏重しているようです。
エッセンス(基礎)の学びも、もちろん大切ですが、
基礎が現実世界とどう結びつくのかについて考えたり、
行動(実験)によって確かめることで
初めて実効性のある『学力』に昇華するのです。
多くの人が勘違いしているのですが、子供に
「テストで良い点を取りなさい」という命題を与えると、
命題をクリアするための最善の戦略は
「“解き方” や “単語” を反復練習して覚える」になります。
テストまでの時間は限られているので、
「なぜそうなるんだろう?」などと
得点に結びつかないことを考える時間はありません。
考えないのだから賢くなるわけがありませんし、
学ぶことの楽しさなどわかるわけがありません。
しかも、点数による評価や賞罰というおまけ付きです!!
かくして
学ぶことが嫌いで、
考える習慣がなく、
生きていく力が貧弱な人間が育ちます。
そうならないために、お子さんには
「良い点を取りなさい」ではなく
「とことん遊びなさい」と言ってあげてほしいのです。
とことん遊びを追求すると、すぐに壁に阻まれます。
今の自分の限界です。
その壁の向こう側で遊ぶために、成長する必要が出てきます。
そのとき初めてエッセンス(基礎学力)が活きてきます。
論理的に考えたり、調べたり、観察したり、
先人や熟達者から学ぶために
国語や数学、理科などといった基礎が活きてきます。
遊びは、お子さんが夢中になれるものが良いです。
できれば現実世界で行われる遊びです。
現実世界の遊びは、制約(自然が決めたルール)があります。
制約をクリアするために工夫が要ります。
ビデオゲームやカードゲームなど人が造った遊びには
商売の要素が入るので、
制約が課金(ガチャや大人買い)で解決できてしまうものもあります。
遊びには “難易度を楽しむ” という要素が不可欠ですが、
その難易度が他力(親が出してくれるお金)で
解決できてしまうのでは、工夫も上達も成長もありません。
中毒や依存を作り出してしまうことさえあります。
これは「遊び」とは似て非なるものです。
生きるために必要な学力は、
“エッセンスの学び” と “実行をともなう学び” の掛け算ですから、
子供達にはもっと遊びが必要だと思うのです。
フライフィッシングに行くのであれば、
自分で工夫してフライを作ってみよう!!
道具の使い方や基本は教えます。
最初は私のフライのコピーで良いです。
慣れてきたら自由な発想で魚に魅力的なフライを創造しよう!
フライの作り方、糸の結び方、竿の振り方
ここまでは学校の勉強と同じ。
エッセンス(基礎)です。
釣りの当日は一つひとつの基礎を組み合わせて
自然が与える課題(魚の習性、天候など)に挑みます。
様々な要素が複雑に絡みあう中で、
挑戦し、工夫し、考え、修正し、
根気強く、集中して......
その先に魚は釣れるのか!?
10/29(日)に川場村に釣りに行く予定です。
ワクワクしながら生きる力を学ぼう!!