子どものスマホ使用をやめさせてください!!

こんにちは。
ワクワク塾 塾長の福田歩です。

今日はエイプリル・フールですが、笑えない話を一つ。

言うなれば『アプリ・フール』
スマホにアプリをたくさん入れて使う子ほど
フール(馬鹿)になるという話。

もし、お子さんがタバコを吸っているのを見たら止めますか?

止めますよね?

体に害があるとわかっているから。

それと同じくらいに、
かわいい我が子がスマホを使っているのを見たら、
止めてあげて欲しいのです!!

スマホを使うと
脳の発達が止まってしまうから!!!

人間の脳は20代前半までかけて発達を続けます。

つまり、幼・小・中・高・大学生までの
学校に通っている年齢は、脳の育ち盛りです。

子どもにとってのスマホ使用は、
大人がスマホを使って脳が疲れる弊害とは
意味合いがまったく違います。

『脳トレ』というゲームをご存知ですか?
「東北大学・川島教授監修」という
CMのキャッチコピーで記憶に残っている方も
多いのではないでしょうか?

その川島教授(脳科学者)が、
東北大学がある仙台市内の小中学生
約7万人を対象に、5年間、
スマホの使用が脳に与える影響を調べたのです。

小6までスマホを使わなかった子供達を対象に、
その後、中1からの3年間、スマホを使った群と、
中3までスマホを使わなかった群の
脳の発達を調査したところ......

恐ろしいことに

スマホを3年間使った子どもたちの脳をMRIで検査すると
大脳灰白質の体積が小6の脳のまま
増えていなかったのです。
つまり、中学の3年間で脳の成長はゼロ!!

一方、スマホを使わなかった子どもたちの脳は
順調に大脳灰白質の体積が増加し、
中3なみの脳に成長していたのです!!

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/477621234X/presidentjp-22

では、スマホ使用の何が脳の発達に影響しているのでしょう?

川島教授によると、
使うアプリが多い子ほど
学力が低い
とのことです。

考えられる説明として「スイッチング」が挙げられています。

『スイッチング』とは、
「何かに集中しているとき妨害が入り、別のことをやり始めること」が何度も繰り返されて、1つのことに集中する時間が極端に短くなる現象(状態)をいいます。

たとえスマホを学習のために使っていたとしても、
その途中にLINEやTwitter、インスタグラムの
新着通知音や赤ポチが表示されると
そこで集中が途切れてしまいます。

川島教授は、
「スマホ学習するくらいなら、何もしないほうがマシ」
とまでおっしゃいます。

本書での「スマホ等」という言葉は、スマホ、PC、タブレット、ゲーム機などの、インターネット接続可能な機器の総称と定義されています。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07BDL3YR3?ref_=k4w_oembed_OWUkWGSCA2bqqg&tag=kpembed-20&linkCode=kpd

最近は学校の授業にもタブレットが導入され、
インターネットでの調べ物や、
宿題の提出などで使用されています。

当塾の生徒に、学校でのタブレットの使われ方をヒアリングしましたが、
「それってわざわざタブレットを使う必要あるの?」
と首を傾げたくなるものばかり。

それだけではなく、
生徒がどのサイトにアクセスしたかは
プライバシー保護の観点から(※)
記録に残らないモードで使うことができます。

子どもたちはそのモードを利用して
Youtubeなど、興味のあるものを家で閲覧します。

家庭でスマホを与えなくても、
学校が与えるタブレットで
子どもたちの脳の発達は阻害されるかもしれません。
(詳細は、川島教授の著書で紹介されている「双方向型のデジタル機器使用」についてお読みください。)

道具としてのモバイル端末、
その活用法、
脳の発達に与える影響について、
文科省は立ち止まって精査する必要があります。

ちなみに、当塾のある生徒は
WBCの決勝戦を授業中に
ネットのリアルタイム速報で観戦していたそうです(笑)

クラスで10人観ていて、
1人が見つかって叱られたそうです(笑笑)

私は、イタズラは頭を使う行為なので
好意的に捉えています。

子どもたちは大人が想定した使い方やルールを
あっさり飛び越えてきます。

それも含めて、教育とモバイルの上手な
関わりについて考えなければなりませんね。

私は、子供がタバコを吸っていたら
叱ってやめさせない親はほとんどいないと思うのです。
体に害がある事が明らかだから。
それと同様に、脳の発達をゼロにするという
極端な弊害が科学的に明らかになっている
子どものスマホ使用をやめさせない理由が見つかりません。

最後に、当塾が持っているデータをお伝えします。

当塾ではこれまでに、
ご両親や学校の先生の常識を覆す
伸びを見せてくれた塾生
が何人もいます。

その子たちは、ほぼ全員スマホを持っていませんでした。

なので、川島教授のデータは
私の実体験と一致します。

ただし、1人だけ例外の子がいました。

彼は中1からスマホを持っていましたが、
不登校の状態から、
当塾で自信を取り戻し、
数学を中心に脅威的な伸びを見せました。

彼は高校に進学してからも
数学の学年1位を逃した事がありません。

そんな彼に電話をして
スマホの使い方を聞いてみました。

「俺、学校行ってなかったじゃないですか。
 このままだとマジでヤバいと思ったんで
 スマホはクラブの連絡以外には
 絶対に使わないようにしてました。」

そう、彼は突出した自己管理能力があったのです!!

その結果、川島教授が指摘するような
スイッチングの弊害は受けなかった
稀な事例だったのです。

そんな危機感と自己管理能力のある子でもない限り、
スマホは使わせないほうが良いと思います。

お子さんの脳の発達を止めないでください!!

https://www.amazon.co.jp/子どものデジタル脳-完全回復プログラム-ヴィクトリア・L・ダンクリー/
希望の著書がある川島教授、ステキ!!

最後に、 iPhoneの生みの親である
スティーブ・ジョブスは
自分の子供には決してiPhoneを与えませんでした。

有名な話ですよね。

理由は単純

「バカになるから」

笑えない話です。

  2023年 4月 1日 に記す。

後日生徒たちに確認したところ、学校側にプライバシー保護の目的はありませんでした。
学校では「勉強目的以外のネット接続禁止」というルールです。
教師は、どの生徒が、どのサイトにアクセスしているかを調べることができます。
しかし、生徒たちの中にはデバイスの操作に詳しい子がいて、教師からの監視をブロックする設定の仕方を友達に広めているとのことでした。
さすがデジタルネイティブ世代です。

子供はそうするものです。

ですから、それも踏まえて大人は子供の健やかな成長を守ってあげなくてはいけないと思うのです。