【脳力授業】沢登りキャンプ

8月の脳力授業は『沢登り&キャンプ&ペルセウス座流星群』

中3の生徒を連れて山梨県の西沢渓谷に行ってきました。

今回の脳力授業で設定した『脳力』は
・初めてのことにチャレンジする
・冒険する
・楽しく学ぶ
・創意工夫
・自然から学ぶ
・突発的な事態に対処する

当初の予定では笛吹川の支流を遡って
甲武信ヶ岳(山梨・埼玉・長野県境の山)を登る計画でしたが、
体力や台風の余波による降雨などを総合的に判断し、
コースの途中までを往復して帰ってくることになりました。

それでも、沢登り、難所の高巻き、沢泳ぎ、
焚き火、キャンプ飯、ハンモック泊、星空観察、
突然の雨への対処、温泉、地図読み......などを通じて
設定した『脳力』を高めてもらえたと思います。

入山前に『山の神』に安全登山を祈願
もちろん、山梨県警に登山計画書を提出、登山保健加入など、できることは事前に済ませた上で。
この吊り橋を渡ったら遊歩道とはお別れ。
自己責任の世界に踏み入ります。
入渓前
サンショウウオ取りに夢中
たくさんいます!
一つの石の下に3匹いることも

彼の夢は水族館の飼育員になること。
水辺の生き物に限らず、彼は生き物の知識が豊富で、
自然の中での遊びが上手い。

彼を見ていると、ただ飼育をするだけではなく、
自分が大好きな生き物の知識を、来館者に伝えることが転職のように思えます。

そういう意味では、国定公園などでのネイチャーガイドのような仕事も向いていそうです。

自然への造詣の深さに加え、
人とのコミュニケーション能力の高さも彼の才能なのだと思います。

『法螺貝のゴルジュ』という難所の入口のプールで水遊び
難所『法螺貝のゴルジュ』を迂回するための高巻き道を超えて
しばらく進むと、沢の中の『山の神』の祠に到着。
ここでも登山の安全を祈願

沢の中にキャンプサイトを決めて、のんびり水遊び

ハンモックの寝床を設置
夕飯のカレーの準備
鶏ササミ、じゃがいも、ニンジン、玉ねぎ、クミン、カルダモン、黒胡椒

彼は夏休みの間、火・木・土の夜の授業の他に、
月・水・金の昼間に6時間、勉強をしにワクワク塾に通っています。

夜の授業がある日は自分で夕飯を作って食べているので、
料理の手際が良いです。
カレーに入れるクミンやカルダモンにも興味津々です。

焚き火に挑戦!!
自分で竈門を組みました。
ツッコミ所はありますが、放置。
自分で工夫しながら焚き火を楽しんでいます。

先週はずっと雨が降っていた地域なので、
乾いた薪がなくて難易度は高め!!

生徒がギブアップしたところで選手交代。
「空気の流れが大事なんだよ」と
竈門の一部を崩して空気道を作る。
詰め込みすぎた薪を全部撤去。
炎は上に伸びるので、薪を縦長に組み直す。
牛乳パックを紐状に切った火種で、
2本目で火おこしに成功!!

カレーが出来上がり、焚き火の火も安定しました。
あとは日没後のペルセウス座流星群を待つのみ

私は流星を見られたのですが、
生徒は先にハンモックで寝てしまいました。

2日目、「魚留の滝」「千畳の滑め」「両門の滝」など
この沢の名物まで連れて行きたかったのですが、
東北地方を直撃した台風の余波で12時ごろから雨の予報。

帰りの「高巻き道」の通過に3〜4時間ほどかかります。

「高巻き道」というのは、沢の難所を迂回するために
崖の上に登山者がつけた踏み跡のことです。
沢からの高度が高いので、足を滑らせたら大怪我か転落死です。
沢での重大事故のほとんどは高巻き道で起きています。

「高巻き道」で雨に遭うことだけは避けたいので、
朝食を食べ、7時に沢を降り始めました。

無事、天気が良いうちに遊歩道まで降りてこられました。

生徒がもう一泊キャンプをして、また焚き火がしたいと言うので、
(雨予報だけど)命の危険はないので
荷物を川原に下ろしました。

私は親御さんに
“安全な場所まで下山し、もう1泊キャンンプする”
旨を伝えに、1人で電波の入る駐車場まで下山しました。

親御さんにメールを送信できた直後に大粒の雨!!
雨の中生徒の元へ引き返す。

生徒も慌てて荷物をまとめて川原から撤収しようとしているところへ合流。

生徒の寝袋はずぶ濡れ。
「寝袋と替えの衣類だけはビニール袋に包んでおくように」
と言ってあったのだけど......これも良い経験。
命の危険さえなければ、全部良い経験です。

雨は18時頃に止むけど、翌朝から雨の予報。

「帰ろう!」
「温泉入りに行こう!」

ということで、山梨県の『笛吹の湯』でサッパリし、
親御さんに再度、予定変更を伝えて帰途に着きました。

下山したらオリンピックが終わっていました。

高崎 くっそ暑いな〜!!