5教科平均93点! / 教えるな! 行動させろ!

こんにちは!
ワクワク塾・塾長の福田歩です。

去年の冬に入塾した生徒。

彼の成績は学年トップクラスですが、
これまでの最高順位が4位。

「トップ3の子たちがどうしても抜けずに悔しい!!」
のだそうです。

そこで、4月の脳力授業で
『中間・期末テストの分析』をやりました。

それまでは、5教科合計で430〜440点(平均80点台後半)でした。

PDCAサイクル

「まずは、ゴールを決めよう。
5教科合計で何点取りたい?」

「えーっと、、、450点。」

「本当に450点で良いの?」

「じゃぁ、500点。」

「本当に? ま、いいや。 じゃぁ、目標500点ね。」
「そのためのPDCAサイクルを回そう!」

PDCAサイクル(Plan / Do / Check / Action)を回そう!!

まずは現状分析から。

中2の中間・期末の5教科について、
問題と解答を生徒が自分で分析します。

塾長も全教科に目を通しましたが、口は出しません。

生徒みずから分析し、何をしたら良いかを考えました。

現状と目標のギャップを埋めるために

① 生徒が自分で取り組むこと
② 塾の授業で鍛えてほしいこと

彼の考えを、塾長がホワイトボードに整理しました。
(写真を印刷して生徒にも渡しました)
↓↓

①自分で実行すること ②塾の授業で鍛えてほしいこと

そして、彼のリクエストに応える授業を提供するために、
紀伊國屋書店で新しい教材を厳選し、
4、5、6月とオーダーメイドの授業をしてきました。

一学期の期末テストの結果が返ってきました。
PDCAサイクル1巡目の成果や如何に!?

数・理・社がいずれも96点で過去最高!
英語も90点台だったけど、国語が80点台。

合計465点(平均93点)で自己新記録!!

「一応3位でした!」
と少し照れながら報告してくれました。

彼には、確かな手応えと同時に
次の作戦が浮かんでいるようです。

PDCA 二巡目行ってみよう!!

『知の深化』と『知の探索』が揃ってこそ教育

最近、ベネッセの方が対談番組のフリップにしていた図が、
正に当塾の教育方針を表現してくれていて感激しました。

当塾のHPやブログでは

『知の深化』=『教科書の枠の中の学び』
『知の探索』=『教科書の枠の外の学び』、『脳力授業』
『知の深化 × 知の探索』=『真の学力』、『生きるために役立つ学力』、『脳力授業』

と表現しています。

ベネッセの方のフリップを、ワクワク塾流にアレンジしました

多くの学校や、特に塾では、主に「知の深化」(図の横軸)を教えます。
または、「知の深化」で評価されます。
(学校では部活、文化祭など縦軸の教育もありますが)

それは、ペーパーテストで測れる知が「知の深化」であり、
受験が教育の大目標になってしまっている(特に塾では)からです。

文科省の旗振りで
「考える力」が大切ということになってきましたが、
『考える力問題の解き方』をパターン化して
塾産業が教えてしまうので、
もはや「考える力問題の解き方の暗記」という
『知の深化』型の課題になってしまっています。

これでは『考える力』は育ちません。

塾産業が、子供に考えさせずに “教えてしまう” のは、
図の横軸の緑の丸に書かれている通り、
それが効率的だからです。

産業としては、効率的に結果に結びつくので商売になります。

「◯◯高校合格 □名!!」
「定期試験 ◯点アップ保証!!」
「徹底管理指導で成績アップ!!」
......なんて。

効率の良い産業はどっち? 生きる力が育つのはどっち?

同時に、塾産業の都合で子供たちの未来を潰しています!!
その理由を書くにはまとまった尺が必要になりますが、
一つの側面だけを簡単に紹介すると、

昭和の時代は、与えられた問題を正確に解く能力が重宝されました。
言われた通りに、定型的な正解がある仕事を
着実にこなせる優秀さや勤勉さ(=労働力)が
社会の中で大量に求められました。
ですから『知の深化』を磨いた人材が重宝されました。

ところが、令和の今、これからの未来は、
誰も経験したことのない新しい問題が次々と起こる
変化の激しい時代です。

従来型の経験知は陳腐化して役に立たない時代です。

それに、言われたことに定型的な正解を出す仕事なら
AIの方が優れている時代です。

これからの時代は、
与えられた問題を解く能力ではなく、
自ら問題を見つけだし、解決する能力が求められます。


「何が問題なのか?」
「どうしたら解決できるのか?」
を自分で考えて行動できる人が活躍する時代です。

失敗から学び、挑戦し続けられる人が活躍する時代です。

つまり、「問題を創り出す能力」が求められる時代に、
いまだに「与えられた問題の解き方」という
昭和式の訓練をのみをひたすら施している塾産業は、
子供たちの未来を潰していると言えます。

最近、脳科学者の茂木健一郎さんが中学受験(塾産業)を全否定していましたが、
私も大筋で同意です。

また、ワクワク塾が中学生のみを対象にしているのは、
私が考える本当の教育を提供するには、

小学生では早すぎて、高校生ではちょっと遅いからです。

そして、そんな教育を提供している塾が
世の中にほとんど無いと思うからです。

教えるな! 行動させろ!

トップガン マーヴェリックでは

「考えるな! 行動しろ!」

という名セリフが出てきますが、教育も同じです。

彼の生徒は、
「5教科の得点」や「学年順位」という
『知の深化』のスコアを題材にしていますが、

本質的には、
自分自身の課題を見つけ、
その解決方法を自分で考え、
計画し、それを実行し、
その結果を経験する。
そしてまた考え、行動する......

という『知の探索』(図の縦軸)型の学びをしているのです。

探索型の学びは失敗が多く、特定の「正解」はありません。
一見ムダに見えるし、非効率的に見えますが、
現実世界の課題を解決できる人になるために
必要不可欠な学びです。

さらに、
自分の人生のコントロール(操縦権)を他人に委ねてしまうのではなく、
自分の意志で幸せに生きていくために必要な能力

それが『真の学力』、『知の深化 × 知の探索』です。

塾産業が「点の取り方」ばかり教えるから、
自力で考えられない子が量産されてしまうのです。

与えられすぎるから、
自分の欲しいものがわからなくなるのです。

欲しいものがないから、
自分から動けなくなってしまうのです。

「自分から動けない」ということは、
「心が死んでしまう」ことと同義です。

子供にはいろいろなチャレンジをさせてあげましょう。

必ず失敗しますから。

せっかく失敗を経験しようとしている子供に「正解」を押し付けるのはやめましょう。

成長の芽を摘んでしまいますから。

生きる力を奪ってしまいますから。


どうしたら子供がチャレンジするようになるかって?

それは、周りの大人たち(特に親)が、
新しいことに興味を持って、新しいチャレンジを
楽しそうに、あるいは真剣にしている姿を

見せてあげることです。

子供って、親の言うことは聞かないけれど、
親の背中は真似る(親に似てくる)と思いませんか?

だから、子供に求める理想があるならば、
親がそのように在ることが、一番効果的なのです。

私自身も、子供に関わる大人として、
自分が成長し続けている姿、
学び続けている姿、
学んだことを使って挑戦している姿、
それを楽しんでいる姿を
子供たちに見せています。

それができなくなったら
子供たちの未来を奪う老害ジジイなので、
ワクワク塾を廃業します。

ワクワク塾は、塾長(大人)がワクワクしているのが伝わるから
子供がワクワクしてくる塾です。

【結論】

「教えるな!(塾なのにww)行動させろ!」