教科書の学び、体験からの学び

こんばんは!
ワクワク塾 塾長の福田歩です。

【体験からの学び】

今月のブログでは、『脳力授業』という体験型学習について
2つの記事を書きました。

● 自然の中で多様なものの見方を養う(フライフィッシング)
● 会社経営ゲーム

どちらの体験型学習(遊び)でも、
生徒たちは “うまくいかないこと” という
壁にぶつかります。

初めてやることを
最初から上手くできる人なんていません。
必ず失敗します!!

失敗しない唯一の方法は、
自分にできることしかしないことです。
安全で見慣れた世界から一歩も出ないことです。

しかしそれでは、失敗をしない代わりに
成功や達成、そして成長もありません。

生徒たちは失敗しながらも、課題と向き合いつつ
考え、修正していくことになります。

常に考えながら素早い修正を試みる子もいれば、
ただ闇雲に同じ失敗を繰り返し続け、
ついには諦めてしまう子もいます。

体験型学習を通じて、

“失敗 → 原因の考察 → 仮説と検証 →
成功の糸口 → 改善の積み重ね → 成功”
という、

新しい物事と向き合って成長する方法を身につけて欲しいのです。
それが、社会で生きていくために非常に重要な素養だからです。

【教科書の学び】

では、国数英理社などの教科書的な学びからは
そのような成功体験や成長は得られないのかというと、
そんなことはありません。

例えば、数学のこのような問題

よかったら解いてみてください。


多くの生徒が悩みます。

考え続ける子もいれば、諦めてしまう子もいます。

何度も何度も考えて、

どう考えても解けないときに、

「これだけ考えても解けないということは、
 今見ている世界の
 外側の世界を見なくてはいけないのでは?

と気づく子が現れます。

すると、今まで見ていた外側に、こんな相似の図形や、

こんな相似の図形が見えてきます。

これらが解決の糸口になります。

教科書的な学びでも、発想の転換や洞察力といった
考える力を鍛えることができます。

私は、教科書の学びも、教科書の外の学びも
どちらも重要だと考えています。

ですが、教科書の学びだけでは、
生きていくために必要な
“新しい物事と向き合い、成長していく力”
十分に育たないと感じています。

ですから、当塾では平日の5教科の授業以外に
体験型の『脳力授業』を重視しているのです。

教科書的な学びは “エッセンス” なのです。
基本であり、洗練されている代わりに、
対象範囲が狭くなりがちです。

本当は、広大な世界に続いているのが学問なのですが、
教科書的な学習を通して学問の広がりに気づける人は、
ベンキョー以外にたくさん遊んでいる人です。

問題集は、できなければギブアップできます。
諦めるのは簡単で、答えも見られます。
最初から解き直すこともできます。
現実世界に直結していないので、
ギブアップしてもリアルには何の痛手もありません。

一方、現実世界での体験型学習(遊び)では
状況のリセットが困難です。
今までの失敗で積み上がった困難を処理しないと、
次へ進むことも、諦めて帰ることもできません。

自分の行動が、すべて自分に跳ね返ってきます。

だからこそ、工夫のスイッチが入るのです!
だからこそ、現実的な判断力が養えるのです。
本気で考えないと辛いし、つまらないのです。

遊びが上手な子は、必ず勉強も伸びます!!

よく遊び、よく学ぼう!!

そして、よく食べて、よく寝よう!!