進学校で勉強についていけない......(1)
こんにちは。
ワクワク塾 塾長の福田歩です。
県内トップレベルの進学校に通うOBのお母様から、
表題のようなご相談をいただきました。
“とにかく課題(宿題)をたくさん出す高校で、
睡眠時間を削っても課題が山積する。
塾(予備校)にも通っているが、勉強についていけない。
入学前から楽しみにしていた部活に、最近は顔を出していない。
以前から好きだった趣味も最近はしていない。”
お母様にはその場でお伝えさせていただきましたが、
同様の悩みを持つ親子はたくさんいらっしゃると思い、
このような事で悩んだらどうしたら良いか、
私の考えを書こうと思います。
要点は3つです。
1. 課題の分離(親も子も)
2. 「助けて」と言える人になろう
3. 挫折や失敗も大事な人生経験
1. 課題の分離(親も子も)
このようなとき、親御さんは
「私の育て方が間違っていたのではないか?」
「子供に自分の価値観を押し付けてしまったのではないか?」
と悩まれます。
子育てに正解はありません。
そして、子育ては親にとって “大変な修行” だと思います。
そんな困難な “行” に取り組まれている親御さんに、
いつも頭が下がる思いです。
その上でお伝えしたいことがあります。
子育てに関する限り、
どんなに悩み、考え、信念に従った行動であっても
間違えることはあります。
むしろ、一つも間違えない親なんていないでしょう。
子育てをしながら、間違えながら、親も成長していくのです。
もちろん私も間違えます。
失敗もします。
だからこそ、常に生徒たちを観察し、対話し、修正し、
新しいことを学んでは試し......を繰り返しています。
“先日の正解” が今日も正解とは限りません。
私も生徒たちに成長させてもらっています。
親の一言で子供が傷ついたり、
偏った考え方に縛られたりすることもあるでしょう。
ですが、それは避けられないことですから、
親が自分を責めても仕方がありません。
もし、自分が間違ったと思う場合は、
考え方を改めるのは親自身の人生の課題です。
ここからは子に向けて書きます。
子供は必ず親の考え方の影響を受けます。
親の犠牲になるケースもあるでしょう。
ですが、はっきり言います。
「大人になっても親のせいにしているヤツはダサい!!」と。
中学生、高校生と、自我を獲得していきます。
行動範囲が広がり、学校や社会でさまざまな人に出会い、
さまざまな考え方や情報に触れ、
さまざまな経験をしながら
自分で自分の価値観を成長させていくことができるのです。
誰とつき合うか、誰から学ぶか、何を読むか、
どこを旅するか、どこに所属するか、どこで働くか、
周りの人から何をもらい、何を与えるのか......
全部自分で決めてよいのだから、
ステキな大人になるのは自分の責任です。
もし親に好ましくない影響を受けたとしても、
それを修正してステキな大人になるのはあなた自身の課題です。
いつまでも親のせいにしていてはいけません。
親は子に対して過度の責任を感じる必要はありません。
子は親に対して過度に依存していてはいけません。
高校生から先の年齢は、これくらいが健全な親子の距離感ではないでしょうか。
裏返して考えてみましょう。
「親が子育てを間違えてしまった」
➡︎ 「子が成長するための機会を与えた」
「親のせいでこうなった」
➡︎ 「親のおかげで〇〇に気付けた」
同じ事柄でも、表裏一体なのです。
自分で自分が好きになれるかどうかは、
親子それぞれにとって、自分自身の課題です。
お子さんの心身の健康について
親御さんがしてあげられることについては
ナチュラルメディカル高崎・院長としてのブログをご覧ください。
『鬱(うつ)の改善のために “あったかい” を大切に』
長くなりそうなので、
2. 「助けて」と言える人になろう
3. 挫折や失敗も大事な人生経験
は後日書こうと思います。
今日書いた考え方
“ステキな大人になるのは自分自身の課題”
について、
「そんなの無理」
「それは強者の理論」
と思う人もいるかもしれません。
塾と整体院でさまざまな年齢の人々、
さまざまな背景を持つ人々の人生に
関わらせていただく日々のなかで、
大人でも子供でも
“表裏一体の事柄を “裏” から “表” へ変える力”
あるいは、“自分で幸せを選んで進んでいける力”
が豊かな人と、乏しい人は
確かにいらっしゃると思います。
この “幸せに生きる力” のことを
ワクワク塾では “真の学力” と定義しています。
5教科の学力などより遥かに重要だと考えています。
真の学力を養うために、毎月『脳力授業』と称して
教科書の範囲に収まらない体験型の授業を企画しています。
テストで良い点が取れても、
そんなことはAIの方が遥かに優秀な時代に、
大した価値はないのです。
学んだことを使って自分が幸せになることの方が大切なんです。
OBの生徒にはこう言いたいです。
「“学校の勉強についていけない” ことよりも、
自分の好きなことができていないことの方が問題だよ。」
「他人の期待に応えようとしたりたり、他人と自分を比べたりしてない?」
「自分の人生を生きなよ。」
「いつでも相談に乗るよ。」
エネルギーは高い方から低い方へしか伝わらない。
これは科学の原則、自然の摂理です。
不幸せな人は、周りの人からエネルギーを奪うことはできても
与えることはできないのです。
だから元気でいてください。
元気な人は幸せな人です。
自分にも他人にも優しくできるステキな人です。
いま元気がない人(寒くて凍えている人)は、
元気な人の傍でエネルギーをもらってください。
日向ぼっこをするイメージです。
相手に断られるかもしれませんが、
そのときはしつこくしないでください。
少なくとも親はエネルギーをくれるはずです。
この考え方は『2. 「助けて」と言える人になろう』で
詳しく触れます。
親子の場合は、
親に責任があるとしたら、
「親が元気でいること」が子への責任かな......と思います。
私も、子供たちに接する上での最低限の責任は
私自身が元気で、幸せで在ることだと思います。