究極のバスクチーズケーキ

メーリークリスマス!!
ワクワク塾 塾長の福田歩です。

12月の脳力授業は
『究極のバスクチーズケーキ』
作りに挑戦しました。

これまでの脳力授業でも
生徒たちは様々な「初めてのこと」に挑戦してきましたが、
チャレンジがある程度成功するように
私がお膳立てをしてきました。

今回は『究極のバスクチーズ』の作り方の動画を観て
必要な材料、道具、段取りなどを
すべて生徒に任せました。

当日は、私は一切口出ししませんでした。

YouTubeなどの動画からでも、教科書のような文字情報からでも「知識」を得ることはできます。
しかし、「知っている」ことと「実際にできる」こととの間には大きな違いがあります。

また、実際にやってみられなければ気づくことのできない情報や、得られない経験値というものがあります。

ケーキ作りから生徒は何を学んだのでしょう?

まずは買い出しからスタート
買うべきものは全部頭に入っています。
平飼いニワトリの美味しそうな卵をチョイス!!

事前準備の段階で、直径18cmのケーキ型の
高さが6.5cmであることを確認。
クッキングシートは幅33cmの規格のものが必要であることが判明。

ところが、スーパー等で売っている家庭用は幅30cm。
幅33cmは業務用の規格であることがわかりました。

生徒のお母様が気付き、業務スーパーで買ってきてくださいました!!
お母様ファインプレー!!
そして事前準備にしっかり取り組んだ生徒もファインプレー!!

参考にした動画はプロの料理人が発信しているものなので、
こんな落とし穴があるなんて気付かなかったのでしょうね。

これも行動することでしか得られない気付きですね。

お母様に感謝!!
参考動画と同じフィラデルフィアのクリームチーズが手に入りました。
湯煎の熱が伝わりやすいように、スプーンで小さな塊にしていきます。
蜂蜜40gってどう計るの?
そう。それが正解!!
クリームチーズ、キビ砂糖、蜂蜜、卵、生クリーム
全ての材料を均一に混ぜたら濾します。
このザラザラを除くことで滑らかな舌触りに仕上がります。
これもやってみないと気付けないこと。

ザラザラを取り除いた後の生地を混ぜながら
「キラッキラしてる!!」と生徒。

そうそう。
うまくいっているものは美しいのだよ!!
私は元研究者。
ブレイクスルーがある日の実験は「キラキラ」を感じていました。

そのキラキラの感覚を忘れないで!!

キラキラしてます!!

約30cmの高さから生地を流し込んで気泡を抜く
生地の分量ピッタリです。

オーブンから出すドキドキワクワクの瞬間!!
この表面の焦げ目こそが本格バスクチーズケーキの顔です。

ここまでは完璧な仕上がりです。
生徒宅に持ち帰り、冷蔵庫で1日冷やして完成。
今日、クリスマスイブに家族と食べます。
究極のバスクチーズケーキのお味はいかがかな?

オーブンで40分焼いている間に昼食を食べに行きました。
注文の品を待っている間に、生徒が言いました。

ケーキ屋さんで、
「ケーキってなんでこんなに高いんだろう?」

って思ってたけど、
「そりゃ高いわ」って思いました。

材料費だけでも3000円はするし、
作るのは手が疲れて大変だし、
電気代や、人を雇えばお給料も出さなきゃだし!

脳力授業で『会社経営ゲーム』をやって、経営に興味を持ったこの生徒は
高校で『起業部』に入りたいと考えています。

そうだね。
でも、起業しようとするなら、
オーブンや調理台などの厨房設備、冷蔵ショーケースなど

最初に買わなければならないものがたくさんあるよね。
お店の建物を建てるのか? 賃貸物件で月々家賃を払うのか?
色々と考えなければならないよね。


それらをひっくるめて黒字にしなきゃいけないよね。

それを踏まえて、
今日自分が作ったバスクチーズケーキを
自分のお店で売るならいくらで売る?

ケーキ屋さんで買い物をしても、
ケーキを作った経験のある人と無い人では
見えているものが全然違います。

組織に属してお給料をもらう仕事をずっとしている人と、
経営をしたことがある人でも
社会の中で見えているものが違うはずです。

机上の学び(今回は動画の視聴)は、
実際にやってみることで初めて
役に立つ知恵に昇華します。