【卒業生】大学進学おめでとう!!
昨日、3年前の卒業生が大学進学の挨拶に来てくれました。
高校で学業も部活も頑張り、評定基準以上の成績を収め、
推薦で第一希望の金沢工業大学に合格しました。
当塾で、彼が最初に伸び始めた教科が数学でしたが、
高校では数学の学年1位を逃したことがないそうです。


私が大学進学時に万年筆をもらい、ちょっと大人になった気分で嬉しかったので、彼にも万年筆とカートリッジを贈ったら喜んでくれました。

建築士になってやりたい仕事の話などを聞かせてくれました。
家族で行った広島旅行のお土産をもらいました。ありがとう。
楽しくて、あっという間に3時間以上経ってしまいました。
彼は、私が初めて不登校で相談を受けた生徒でした。
不登校のきっかけは、
はたから見れば、あるいは本人が今から思えば
とても些細なつまずきでしたが、
当時の彼には学校や塾に通うことがとても大きなハードルでした。
同時に、本人が
「今の状況から変わりたい」
と強く望んでいました。
お母様とも、本人ともたくさん対話をしました。
彼がつまずいたきっかけは一言でいえば
「他人から信頼される自分」
というテーマでした。
なので、本人に丁寧に主旨説明して、一つのチャレンジを提案しました。
私と一つの約束をして、それを守ること。
『塾に遅刻も欠席もしないで通うこと』
如何なる理由があっても約束が守れなかったら、そこで私たちの関係は終了。
塾を辞めてもらう。
背水の陣のチャレンジでした。
1ヶ月ほど後、学校にも塾にも当たり前に通えている彼がいました。
「もう約束がなくても大丈夫でしょ?」
「はい!(笑顔)」
「じゃ、この課題はクリア! おめでとう!!」
最後まで約束を守り、周りから信頼されている彼がいました。
それからの彼はグングン成長していきました。
数学を筆頭に勉強が面白くなり、
部活のレギュラー、さらに高崎選抜選手に選ばれ、
クラスでは学級委員を務め、
おまけに彼女まで❤️
そして、大工になりたいという将来の夢ができました。
自分が不登校になった時、おばあちゃんを泣かせてしまったから、
「おばあちゃん(みたいな人々を)を喜ばせる家を建てられる大工になりたい」
という夢ができました。
高1の時は「宮大工になりたい」
高2の時は「1級建築士の資格を取りたいから大学の工学部に行きたい」
と言っていました。
大学でたくさんの専門知識に触れて、
色々な人と出会い、
夢はまた少し変わり、より具体的になっていくのでしょう。
それでも一貫して、
「建築を通じて人を喜ばせたい」
という原点は変わらないのでしょう。
本当に素敵な青年に育ってます。
私の仕事は、生徒が高校に合格するところで完結しません。
先生として教えるのは中学3年間だけですが、
教えたい事は『自分の人生を、自分の力で幸せに生きるための学力』なのです。
だから、生徒の「高校合格」は最初の通過点。
私の仕事の答え合わせは卒業生たちがしてくれます。
彼らが幸せに生きているかどうか?
彼らが周りの人達に幸せを分け与え、信頼され、感謝されているかどうか?
もちろん、それは主に本人の資質と頑張り、親御さんの子育ての賜物なのですが、
それでもこうして卒業生が報告に来てくれたり、
先日の『みかん』のように思いを寄せてもらえると、
私の仕事も彼らの人生の一部になれているのではないかと思えます。
高校を卒業し、少し大人びた彼を見て幸せな気持ちになりました。
「二十歳になったらお酒飲もうね!」
「工学部で見聞きした面白い話を聞かせてよ。」
「同世代としか付き合いがないと、時代遅れで老害のヤベージジイになっていくんだって。
だからさ、若い友達がほしいからさ、
これからは友達としてよろしくね!!」

中央:生徒たちが使う駐輪場の整備も手伝ってくれたね。
右:夏休み。午前中に駐輪場を手伝ってくれた後、苦手だった英語の自習中。
一夏で中学の英文法を一通りマスターしたね!!