飼育員になりたい!!

こんにちは!!
ワクワク塾 塾長の福田歩です。

昨日は「将来 水族館の飼育員になりたい!」
という生徒を連れて、獣医師の友人が務める
千葉県の市川市動植物園に行ってきました。

日程調整の結果、生徒の誕生日と重なり
良いプレゼントをすることができました。

動植物園に向かう生徒
ワクワク!!

行きの車の中で、彼は
獣医さんに質問することを一生懸命
メモ帳に書き出していました。

飼育員に一番大切なことは何ですか?

「一番」というと迷うけど、
真っ先に思いつくことは「柔軟性」かな。

飼育の現場では予想外のこと、想定外のことが起こるものだから。

例えば、いるはずのない所に
動物がいたりすることがある。

特に猛獣が脱走したら大変なわけだけど、
人間が知恵を絞って完璧だと思っていた施設から
あともう一歩のところでトラが逃げそうになった事例がある。

「人間が考えて大丈夫だと思ったこと」
「常識的に大丈夫とされていること」
が通用しないことなんて、
動物を相手にしていたら当たり前に起きるよ。

自分が気をつけていたとしても、他人のミスによって
自分が命を落とす可能性だってある。

だからこそ、柔軟に考える力がとても大切だよ。

それから、基礎は大切!

学校の勉強で言えば、数学も役に立つし、
何といっても生物化学は特に大事!!

物理もできるに越したことはないけど、
特に、いろいろな物を自分で作れたり、
改造できたりできると良いよね。

人間用の医療機器は売っているけど、
そのまま動物には使えないので、
動物に使えるように改造しなければならないこともある。

そうした応用力とか、
動物の様子を注意深く観察して
「なぜだろう?」
「何が原因だろう?」
「どうしたら解決できるだろう?」
と論理的に考えて、有効な対策を講じるためには
特に生物と化学を筆頭に、中学・高校の
理系科目をしっかり身につけておいた方がいいよ。

そして、英語も大事!!

世界中にある飼育に関する情報のうち、
日本語に翻訳されている情報なんてごく一部でしかない。

それから、ある動物の飼育に関してのノウハウを持っている人も
日本にいるとは限らない。

自動翻訳の便利な道具も出てきているけれど、
やはり英語はできた方がいい。

ただ、一番大切なのは
知りたいと思う熱意
伝えたいという気持ち
英語が流暢である必要はない。

あと、コミュニケーション能力も大事!!
英語で外国の人とコミュニケーションをとることもそうだけど、
さっき言ったように、他人のミスで命を落とす可能性だってあるわけだから、
他のスタッフとのコミュニケーションも大事。

何よりも、動物園に来るお客さんと
コミュニケーションができなきゃダメ
でしょ?

自分の専門性を磨くことは大事だけど、
「専門以外のことはしません。できません。」
じゃ困っちゃう。
飼育はチームプレーだから。

そうそう、
何かの専門家がいたら、
その人から学んでおくことも大切だよね。

だって、もしその人が辞めちゃったら
誰もその仕事ができなくなっちゃったら困るよね。

結局、「コミュニケーション能力」とか、
「基礎をしっかり学んでおく」といったことが
自分の引き出し(対応力)を増やすことにつながるから、
「柔軟に対応できる」ってことに繋がると思うよ。

他にも、飼育員として就職する方法とか、
業界の諸々の話をたっぷり伺ってきました。

そして、この獣医さんから水族館の知り合いに繋いでいただくために、
まずは夏休みに水族館に行ってみて、
『水族館のスタッフにどんな話を聞きたいのか?』
を具体的に考えてみては?

という課題をいただきました。

その後、植物園と動物園を見てから群馬に帰りました。

【追記】
「いま興味を持っていることをとにかく楽しんで、とことん追求しなさい」
とも言ってました。
楽しんでやったことの一つ一つが自分の「引き出し」になり、
応用力につながるから。
もしかしたら水族館以外にもっと面白いものに出会うかもしれない。
初志貫徹も素晴らしいし、
新しい道に進むのも、また素晴らしい。
どちらにせよ、興味をとことん追求した経験は人生の役に立つ!!

私も完全に同意です。
プロのお仕事の現場を訪問できて本当に良かったです。
我が生徒の人生が大きく動き出すことを願っています。