入試問題の過去問分析-② 【脳力授業・中3】

こんにちは!
ワクワク塾 塾長の福田 歩です。

ほとんどの塾では、塾のスタッフが過去問を分析し、
「ここ出るから覚えとけ〜!!」
というスタイルだと思います。

つまり、生徒たちは
与えられたものを、
深く考えることなく、
ただトレーニングすることになります。

当塾では、生徒たちにも考えさせます。

自分に必要なものは
自分から取りに行くことを重視します。

自分は何がやりたいのか?
何を目指し、何を手に入れたいのか?

自分の今の実力はどれほどか?
志望校合格には何点必要か?
今の自分と相手のギャップはどのくらいか?

相手(志望校、過去問)はどんな出題のクセがあるのか?

目標に到達するには、
いつまでに、何を、どのレベルまで高める必要があるのか?

これを入試の半年前にやって、
これから半年間の自分の時間の使い方を
自分で決める
のです。

与えられたことを、ただやるのではなく、
欲しいものは、戦略を練って、
自分から取りに行くのです!!

これは、これから先の生徒たちの人生で
ずっと役に立つ
『戦略的思考』『論理的思考』『分析力』
といったスキルです。

「目の前の受験」といった近視眼的な目標だけを見るなら、
多くの塾のように、プロが与える指導に従順に従うだけで

手っ取り早く点が取れるようになるかもしれません。

ですが、「一生使えるスキルを身につける」
という意味では、受験というイベントを
題材にしない手はないと思います。

(もちろん、同様の経験はスポーツや趣味に本気で取り組むことでも得られます。結局、題材はなんでも良いのです。)

ついでにもう一つ余談ですが、
最近は「AIがキミの苦手を分析!」
「キミだけのためのカリキュラムで成績アップ!!」
なんて大手塾産業の売り文句があります。

成績だけはアップするかもしれませんね。

ですが「考えること」をAI任せにしたら、
考えられる人は育つのでしょうか?????

これからの時代、
AIで替えることのできない能力を鍛えた人しか
食っていけない世の中になるのが目に見えているのに!!

事実、前回のブログにも書いた通り、
自分で考えて、自分の意志で動く子は
半年で偏差値10以上実力を上げるなんてことは
当たり前に起きます。

当塾の生徒たちは、
自分の持っているポテンシャルの引き出し方を
実地に習得しているのです。

努力も工夫もせず、誰でも簡単に手に入れられるものは、価値が乏しい。

本屋に行けば1100円で過去問が手に入ります。
ご丁寧に出題傾向の分析まで付いています。

さて、これを読んで何かしらの傾向や、
有効な対策が見えてきますか?
↓↓

わかることは、
「満遍なく出題されるから、中学の全範囲を一生懸命勉強しなさい」
がせいぜいです。

この表が付いている価値はないのですが、
かといってこれ以上詳しくまとめられないのです。

ここが「自分で考えない人」が入手できる情報の限界です。

「実のある情報」を理解するためには
自分で raw data(一次情報)を分析し、
考えないとなりません。

現代社会の中で、データサイエンスの必要性が増してきています。

データサイエンスとは、
数学や統計学、機械学習、プログラミングなどの理論を活用して、
莫大なデータの分析や解析を行い、有益な洞察を導き出す学問のことです。

大学入試の「共通テスト」を受験するなら、
2025年からは『情報』という科目が必須になります。

これからの時代は、データを分析して活用する技術が
リテラシー(基礎的な素養)として求められます。

(「大人の学びなおし」には、オンラインで、無料で学べるサイトがあります。
例えば、総務省統計局や、gacco

あと10年ほど後に、確実に
データ分析が必須の社会に巣立っていく子供たちには、
ぜひ、受験という良い機会に、
自分の人生に関わる問題について
主体的に、能動的に関わり、
自分の頭で考えて欲しいのです。

そのことを通じて成功体験を味わって欲しいのです。

自分で分析したからこそ、「自分ごと」として実感が持て、飛躍的に成長する!!

例えば群馬県公立高校入試の数学の分析。
下の写真は塾長が分析した過去9年分のデータです。
↓↓

群馬県公立高校 過去9年分の分析

これは他人への説明用ではないので、
私が見て理解できれば良い形でまとめています。

生徒たちも各々、過去7年分を分析しました。

今回の『脳力授業』は日曜日に
6時間かけて行いましたが、
6時間なら私でも3科目が限界です。

生徒たちは数学1科目で集中力が限界になりました。

初めての体験なので、時間はかかるし、疲れます。

この作業を繰り返す中で
自分のスタイルが確立していき、
分析精度も増していきます。

自分で分析して考える作業は大変だけど、
得られる効果は絶大です。
自分で考えない人とは天地の差がうまれます。

「かわいい子には旅(=苦労)をさせろ」
「若い頃の苦労は買ってでもせよ」

なのです!!

後日、平日の数学の時間に
各自の分析結果を持ちよって
気づいたことをシェアしました。

そして、自分の課題や、
これからすべきことを
自分で決めました。

【分析結果のシェア】 分析 → 気付いたこと → 今の自分と到達点のギャップ
→ 必要なこと『何を』『いつまでに』『どのレベルまで』引き上げるか!!

10月中旬までに5科目すべてについて
この作業を完了したら、
次は本番と同じ条件で5科目の過去問を解きます。

ガチの勝負をしてみて、初めて見えることもあります。

その気づきを自分の分析表に加筆していきます。

これから先の授業では、
私(塾長)と生徒が同じ目標を共有しているので、
「今、何のためにこの課題をやっているか」が
常に意識されます。

生徒たちからも
「これをやりたい!」という
積極的なリクエストが増えていきます。

授業は一人ひとりの目標に合わせた
オーダーメイドになります。
(そのため、当塾は少人数制です)

その当然の結果だと思うのですが、
この『過去問分析』を実行した当塾の卒業生は
1人の例外なく、本命、滑り止めを含めて
すべて合格しています!!

もちろん、本命は安パイの出願などではありません。

彼らは毎年、1人の例外なく
自分の欲しいものを手に入れるべくして手に入れます。

さあ、今年も宣言したので
生徒たちと有言実行します!!