【脳力授業】自然の中で多様なものの見方を養う

11月最後の日曜日。
雪の降る川場村での脳力授業!
フライフィッシングに行ってきました。 

▲ 雪の中の釣り!

本来10月の脳力授業でしたが、
部活の大会で勝ち進んだため、楽しみだった釣りに参加できなかった生徒のために個別開催しました。

▲ 10月はこんな青空の日でした。

なかなか厳しいコンディションの中、
生徒が「もっと釣りたい!」と言ったので、
今までで最も遅い16時過ぎまで釣っていました。


自然の中での脳力授業につれていくと、その子の才能がよくわかります。
彼はとても根気強く、長時間集中が持続します。

▲ 彼の最初のニジマス‼️

当塾が脳力授業にこだわるのは、
教科書中心の授業では養えない多様なものの見方を、
体験の中から学んでほしいから
です。

例えば、『メタ認知』という言葉があります。
何かを考えるときに、「ある見方をするのが当たり前」という考え方をせずに、その見方そのものを見直す観点を持つことです。

当塾では、自分でフライを作るところから始めます。
「どんなフライが魚の興味をひくだろう?」
そのイメージを、自分で形(作品)にします。

そして、川原や公園でキャスティング練習をします。

釣り糸の結び方を練習し、
Youtubeで釣り方の動画を観ます。

釣るために必要な準備を一通り終えてから釣りに行きます。

ですが、実際に釣りに行くとなかなか釣れません!!!
糸が絡んだり、強風が吹いたりもします。

どこか一つでも要点が満たされなければ、魚は見向きもしません。

知識として識っていることと、実際にやってみてうまく機能することとは別次元の問題です。

ここで『メタ認知』が必要になります。

「なんでうまくいかないんだろう?」
自分が正しいと思っていることをひたすら続けても失敗ばかりが続きます。

うまくいかないと、すぐに飽きてしまい、
問題と向き合うことを諦めてしまう子もいます。

ひたすら向き合い、失敗を受け入れた時に、
「自分の何がいけないんだろう?」とメタ的に、
客観的に向き合い始める子もいます。

もちろん、塾長は後者を待っているのですが、
危険なことをしない限り、本人が助けを求めるまでは何も助言せずに見守ります。

学校教育でも、文科省の旗振りで「思考力」を養う教育が重視されるようになってきましたが、
ペーパーテストの「思考力問題」もパターン化してきていて、
塾などでそのパターンを教えてしまうので、
それらは「思考力問題」ではなく「知識力問題」に変質してしまいます。

教科書の勉強で身につけられる基礎知識や思考力ももちろん重要ですが、
それに上乗せして、
自然や社会の中で実際に行動してみて初めて養える能力があります。

【現実世界で生きていくためのメタ認知】

まずは現実世界の中で行動すること!!

するとうまくいかないことに出くわします。

それで諦めるか? 向き合い続けるか?

なにが原因か考えて、修正してまた試す!!

その繰り返しを、成功するまで続けられるか?

スポーツなら、理に適っていないフォームだと下手なままだし、怪我もします。

科学者なら、自然の摂理に気づかない限り、
半年でも、一年でも、ネガティブな結果しか出ない日々が続きます。

お店の経営なら、世の中の人のニーズに合っていない部分を修正しない限り、
ずっと閑古鳥が鳴き続けます。

新型コロナのような「全く新しい問題」は
今後も続々と起き続けるでしょう。
その度に、今までの常識にとらわれてしまい
自分の見方を変える力がなければ、
変化に対応できず、極めて不利な状況に陥ります。

メタ的に自分を見つめ直して、再挑戦する資質は、
現実世界で生きていくためにとても重要です。
子供たちの将来にとって、最重要の資質ではないでしょうか!?

例えば自然の中での釣り。
これに勝る教科書も、良質なテストも存在しません。

もっと遊ぼう!!
遊びから学ぼう!!