国語は最も論理的な教科

9月の脳力授業は『受験国語のシンプルなルール』を解説しました。

今月から、他の塾から移ってきた生徒がいて、
県下No.1の女子校を目指しているとのことなので、
「ならば国語が最優先!!」ということで脳力授業の題材にしました。

『受験国語』という競技には明確なルールがあるのですが、
このルールについて国語の授業で説明された人は稀だと思います。

大部分の人は競技のルールもわからないまま、
ただなんとなく
「日本人なんだから、国語のテストは解けるはず」
という状態で試験を受けさせられてきたのではないでしょうか?

そのため、
「国語はセンスの教科」
「勉強しても、同じ文が試験に出ないので、対策のしようがない」

などと誤解されがちです。

元予備校の現代文講師である出口汪(でぐち ひろし)氏によれば
受験国語のルールはいたってシンプルです。

『受験国語』の読解にはたった4つしかルールがありません。
 ⚫︎ イコールの関係
 ⚫︎ 対立の関係
 ⚫︎ 因果関係
 ⚫︎ 文脈の法則

たった2つの法則しかありません。
論理の法則はたった3つの関係から成ります。

このシンプルなルールを理解して
使いこなせるように練習すれば、
国語のテストは安定して90点台が取れるようになります。

実際に、当塾に来てから、学校で行われる実力テスト(業者のテスト)や
群馬県公立高校入試の過去問で安定して90点台を取れるようになった塾生がたくさんいます。

国語の理論を聞く生徒

国語は最も論理的な教科です。
決して「センス」などという
定義が曖昧な能力で解ける教科ではありません。

文章は論理的に書かれているからこそ、
(読解力がある相手には)正しく、確実に意味が伝わるのです。

論理的思考が不自由な人は、
文字だけで書かれた情報を正確に読み取ることができませんし、
自分の考えを文章だけで他人に伝えることもできません。
会話だとジェスチャーや表情、声色や抑揚、間(ま)といった
ノンバーバルコミュニケーションによってある程度の補助に頼ることができますが、
「あの人の言ってることは意味がわからない」となりがちです。

『メラビアンの法則』によれば、
人はコミュニケーションの7%しか
言語コミュニケーションを使っていないと言われています。
つまり90%以上は非言語の、論理的思考の要らない方法で
コミュニケーションしているのです。

逆に、論理的思考力の基礎がある生徒を指導すると
国語だけでなく、あらゆる教科の成績が短期間で急成長します。

【10/20に追加】9月1日より他の大手チェーン塾から移籍した中3の生徒。
9月末に学校で受けた実力テスト(業者テスト)の結果が帰ってきて、
「国語で初めて90点が取れました!!」と報告してくれました。
今まで、英語が最も得意教科でしたが、全教科が英語以上になりました。
また、その次に受けたテストでは英語で満点を取ったとのことです。
論理的思考力を鍛えれば、すべての教科で今まで超えられなかった壁が越えられるようになるので、
短期間の成績アップは当たり前に起こります。当塾の「あるある」です。
まだまだこんなもんじゃありません! これから伸び放題ですよー!!

2021年の学習指導要領の改訂以降、どの教科でも
「思考力の問題」が出題されるようになりました。

(多くの人が暗記科目だと思っている)社会や理科でも
ただ暗記しただけでは解けない問題が多く出題され、
配点も高く設定されています。

ですから、目の前の高校受験を考える上でも、
人とコミュニケーションしたり、
生きていく上で必要な情報を収集して判断する上でも、
まずは論理的思考力の基礎である文章読解能力を鍛える必要があるのです。

例題として生徒に解いてもらった論説文の構造を解説
論理的に書かれている文章だからこそ、解剖学の講義のように各要素に解体して、文章の構造と役割(機能)を論理的に解説することができます。
国語の試験では、初めて読む文章を読み(インプット)、頭の中でこの写真のように構造や機能を整理し、設問に答える(アウトプット)する能力が求められます。
慣れてくれば国語の問題文を一読しただけで文章の構造が
ホワイトボードに書いた構造に整理できるようになります。
左側に緑で「構造化」と書いてある、これがまさにキーワードです!!

この問題で最も難しい「子供が抽象的な概念を指す言葉を理解する過程を60字以内で書きなさい」も
の要点を順につなげれば良いことが一瞬でわかります。