錯覚 / かわいい

受験が終わりました。

生徒たちに
「一応、親との契約期間が3月いっぱいだから、
 3月中はずっと来てくれていいんだけど、いつまで通いたい?
 高校に入るまで、完全フリーな春休みとか欲しくないの?」
と聞いたのですが、
二人とも3月末まで塾に通いたいそうです。

そこで、中3の生徒たちにはワクワク塾ならではの
自由な発想の授業を提供しています。

昨日の授業を紹介します。

前半:錯覚

【 問題 】
① 一辺が 8 cm の正方形があります。
 面積は 64 cm2 です。

② ①の正方形を、図のように 3 cm, 5 cm で区切ります。

③ ②の図形を切って並び替えると、縦 5 cm, 横 13 cm の長方形になります。
  面積は 65 cm2 です。

64 cm2 ≠ 65 cm2 なので、どちらかが誤りです。
(1)誤りなのは正方形ですか? 長方形ですか?
(2)(1)で誤りだと答えた根拠を数学的に説明してください。

答えは解説しません。
よかったら考えてみてください。

この問題、高崎女子に合格したばかりの優秀な生徒が
ず〜〜っと考えても説明できませんでした。

そのくらい、人は、ひとたび錯覚に陥ると、
「物事の見方」や「考え方」を修正することが困難になります。

 【錯覚, illusion 】(心理)
 外界の事物を、その客観的性質に相応しない形で知覚すること。

この問題を通して卒業していく生徒に伝えたかったことは、
『錯覚に陥った時の対処法』です。

私はもともと科学者で、登山が趣味です。

科学者は自然の摂理について「なぜ?」と疑問を持ち、
それを理解するために「仮説」を立て、
実験によって仮説が正しいかどうかを「検証」します。

仮説が誤っていれば、自然の摂理は「No.」とだけ答えます。
つまり、期待したものとは違う結果が出ます。

半年や1年くらいず〜〜〜っとポジティブデータが出ない日々を過ごす研究者もザラにいます。

ですが、自然の摂理に対して
「私が期待したものと違う!」
と文句を言う研究者はいません。

素直に間違えを受け入れて修正できることは、
研究者の重要な資質です。

登山の事故原因のトップは「道迷い」です。

道迷い以外にも「滑落」や「疲労による行動不能」などの事故もありますが、
それらもきっかけは「道迷い」で、
その後の判断ミスから状況が悪化し、
最終的に滑落したり体力が尽きたりすることがあります。

登山では、道に迷ったら
まずは立ち止まって休憩します。
できたら水と食料を食べて不安を減らし冷静になります

その後、必ずもと来た道を引き返し
絶対にここまでは正しいと言える場所(=登山道)まで戻ります

決して、
「もう少し先に進めば、登山道に合流するかもしれない」
などと、状況を悪化させてはいけません。

何かがうまくいかないとき、
もしかしたら「錯覚」に陥っているのかもしれません。

何度やってもうまくいかないとき

頑張れば頑張るほど状況が悪化するとき

それは理に叶わないことをしているときです。

 【横車を押す】
 道理に合わないことを無理に押し通そうとすること

理に叶った行動をしているときは、
物事はスルッとうまくいきます。

「錯覚」の状態から抜け出す方法は2つあります。

① 自力脱出
 一度立ち止まり、冷静に状況を整理し、
 「絶対に正しいこと」と「正しくない可能性があること」を仕分けします。
 「絶対に正しいこと」だけを採用して論理的に考えます。
 どんな場合に正しくないケースが発生するのかを熟考すれば
 自分が何を間違えたかがわかり、正しく軌道修正できます。

科学者や登山家はこの訓練と経験を積んだ人たちです。
当塾の卒業生には是非、
人生の中で様々な経験を積みながら、
自分で考えて軌道修正できる人になってほしいと願っています。

ただ、なかなかできることではありません。

もっと簡単な方法があります。

② うまくいっている人に聞く
 「うまくいかないんだけど、どこがいけないのかな?」
 いつもうまくできている人、先輩、専門家などに相談すれば良いのです。
 彼らはうまくいくためのポイントを理解しているから
 毎回、確実にうまくいくのです。
 瞬時に「あ、ここをこうすればうまくいくよ」と教えてくれるはずです。

②はとても簡単なことです。
頼れば良いのです。
「助けて」と言えること、相談できること、素直になれることも才能です。

ただ、この簡単なことが難しい場合があります。

誰だって主観では「これが正しいに違いない」と思っています。
特に優秀な人ほど、これまで自分のやり方で成功してきています。
一生懸命になればなるほど、
大切であればあるほど、
自分が一番自信がある確実な方法で解決しようとします。

だから自分が錯覚に陥っていることに気づきにくいし、
他人の助けを借りようとしないものです。

ですが、もし
・何度やってもうまくいかない
・頑張れば頑張るほど状況が悪化する

といったサインが出ているときは、
錯覚に陥っている可能性が高いです。

そんなときは、
これまでの「自分の正しさ」を
否定したり、捨てる必要はありません。

ただ、
状況によっては、
人や立場が異なれば、
「別の正しさもあるかもしれない」と、一度立ち止まり、
『自分の正しさの外側』を考慮してみてはいかがでしょうか?

意外とスルッと解決するかもしれません。

後半:かわいい

後半の授業は「かわいいものを作ろう!」

折り紙で作れる “ころっとかわいい巾着袋”

「何かの時に、こんな可愛い折り紙でアメとか渡したら気が利いているよね。」

塾長も猫好きですが、生徒も友達と猫カフェにいくくらい猫が好き。
そして可愛いものが大好きなので、猫柄の折り紙を用意しました。

おっさんが可愛いものを教えている......。

生徒が楽しんで、作り方をマスターしてくれたからOK!