【燻製作りに挑戦】12月の脳力授業

12/14(日)に燻製作りをしました。

ここ最近ずっと乾燥していたのに、なぜか土曜日の夜中から雪と雨。
日曜日も午前中いっぱい曇りで湿度80%以上でした。

燻製作りは食材の乾燥が大切です。
食材の水分が多いと燻煙を纏ってくれないのです。

仕方がないので、エアコンを「衣類乾燥」モードにして、
ダイソン扇風機で温風を送って食材を乾かしました。

今回の食材一覧
残念ながら当日に熱を出して欠席の生徒もいましたが、
その子へのプレゼントも含めて、頑張って全部燻しました。

朝イチの作業は食材の乾燥からスタート!
前日から付け込んでおいた鶏ササミや、
タレを塗る食材などの下処理をして、乾燥を始めます。

甘塩鮭にピックル液を塗る生徒
燻製のレシピ本の中から、彼が「鮭の燻製」を選びました。

ピックル液:水 1.5L、天然塩 400g、三温糖 50g、しょう油 70mLを20分ほど煮て、ウィスキー 30 mLとスパイス、ハーブを加えてから冷ましたもの。

下ごしらえが済んで乾燥中の食材

食材の乾燥を待つあいだに燻製ボックスの工作です。

今回は段ボール燻製に使う段ボールと網を
自分で用意することを課題としました。

生徒は前日の深夜2時ごろまで
「どんな箱にしようか」と設計を考えていたそうです。

お父さんが買ったプリンターの大きな段ボールを元に、
網が水平にセットでき、燻煙を閉じ込められる仕様を満たす
段ボールの設計を考えてくれました。

『目的を伝え、“用をなす” 道具を自分で考えて用意する』
これはとても大切な課題です。

目的を達成するために必要な機能は何か?

機能を満たすために必要な仕様は何か?

密閉性、強度、耐熱性、可燃性、耐水性など、
燻製をするとどんな現象が起こり、
道具にはどのような性能が要求されるのか?

それらを総合的に考えて、設計し、形にし、使って確かめるのです。

現実世界での遊びが好きな子は、こういうことが得意です。

一方、ビデオゲームの世界の遊びや、お勉強しかしてこなかった子は
驚くほど現実世界で起こる現象を想像することが苦手な子がいます。

勉強したことが現実世界とリンクした知恵になっていない子がいます。

テストでは、間違っても「✖️」が付くだけですが、
現実世界の遊びでは、間違うと容赦のない「結果」が自分に返ってきます。

燻製ボックスに針金で網を固定している生徒。
欠席した生徒の分も燻すために、急遽
網を2段に増やしました。
縦長の箱を設計してくれてラッキーでした。

食材が十分に乾燥したところで、段ボールに食材をセット!!

お手軽段ボール燻製
左:生徒の段ボール(桜のスモークウッド)
右:塾長の段ボール(ヒッコリー(鬼胡桃)のスモークウッド)
二人でスモークウッドに着火!!
念入りに火をつけておかないと、途中で火が消えちゃうよ。
ガムテープで容器を密閉する生徒
燻製スタート!!

塾の前の駐車場で段ボール燻製(冷燻)をしている間、
台所のガスで「熱燻」をしました。

今回は熱を出してお休みの生徒のリクエストだった鶏ササミ
前日からローズマリーとタイム入りのタレに付け込んでおいたもの。
燻製できたては絶品でした!!

欠席した生徒には、月曜の授業の時にお土産で渡せました。
鮭の燻製。 熱燻が板についてきた生徒!!

生徒が熱燻に慣れてきたので作業を任せて、
その間に私は煮卵、鯵の開き、ミックスナッツの「温燻」(70〜80 °C)をセット。

これから70〜80°C, 3時間の温燻スタート!!
電気コンロとサーモスタットで温度は自動管理です。

煮卵の燻製は各家庭の人数分、
鯵の開きは欠席した生徒のお土産にしました。

熱燻しては食べを繰り返すうちに、
段ボール燻製が出来上がりました。

生徒の段ボール燻製できあがり!!
良い色です!!
私の段ボール燻製を器に盛ってみました。
美味しそうでしょ?

おまけ

熱燻の際、ガスレンジの前に長時間しゃがみながら
煙の管理をしていた生徒。

「先生、膝が痛いので、授業の前に整体してください。」

整体をして、ばっちりテーピングしました。

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