【脳力授業】震災への備え

こんにちは!
ワクワク塾 塾長の福田歩です。

先の日曜日に2月の脳力授業
『震災への備え』を実施しました。

「いつかは必ず起こる」と言われている
南海トラフや首都直下などの大震災。
そして富士山や浅間山などの噴火。

ですが、「いつかやる」と言って
後回しにする人で、
本当にやった人を見たことがありません。

それが人間です。

ですから、
震災で生き残る人になるために、
自分だけが助かるのではなく、周りの人を助けられる人になるために、
その後の復興の担い手になるために、
今、行動するための機会を設けました。

そうしたら、開催日の直前に
トルコで大地震が起きました。

ニュースで生々しい映像が流れています。

生徒たちには、ぜひこの機会に
「未来に備えて行動する人」
「ただ助けてもらうのを待つだけの“被災者マインド”の人にならず、被災地においても救援者として振舞える人になってほしい」と伝えました。

日本人口の半数以上が被災者となる
南海トラフ地震&富士山の噴火

最初に、京都大学・鎌田 浩毅 名誉教授の講義を視聴しました。
https://ocw.kyoto-u.ac.jp/course/971/

ちょうど中1は学校で地震や火山について習っていますが、
単なる知識では何の役にも立ちません。

現実に結びついてこその知識です。

鎌田先生は、フランシス・ベーコンの
「知は力なり」を何度も強調されます。

科学的な正しい知識と、
知識の活用法を身につけるべきです。

・首都直下地震はいつ起きてもおかしくない。

・南海トラフ地震は2035±5年に起こると予測される。
 その場合、日本人の半数の6000万人が被災者となる。

・南海トラフ地震により220兆円(国家予算の3年分)がいっぺんに消える。
 これは東日本大震災の約10倍の規模。
 その後の復興にかかるコストも含めれば1410兆円
 つまり日本の経済、社会が壊滅する。

・南海トラフ地震は富士山噴火を誘発する。

・富士山は100年周期で噴火して然るべきだが、
 宝永噴火以来300年分のエネルギーを貯めている。

 火山灰は偏西風に乗り首都圏の機能を麻痺させる。

・阪神淡路大震災以降、日本列島は地震・噴火の活動期に入っている。

・富士山を含め、今の日本では
 噴火スタンバイ状態の活火山が20ある。
 群馬県はそのうち3つに囲まれている。
 (浅間山、草津白根山、日光白根山)

・「智は力なり」
 知識を身につけ、周囲から信頼される人になりなさい。

 信頼されている人が『率先避難者』になることで
 周囲も避難を始める。
 その結果、多くの人々の命が救われる。

 つまり、大きな声で避難を呼びかけながら
 自分が適切な避難行動を取りなさい。

 

昼食は月夜野林檎のキーマカレー
カルダモンが林檎の爽やかな香りを活かしています。

自分で考えよう!!

多くの子供達が
教えられることに慣れ過ぎています。

与えられた知識を鵜呑みにするばかりで
自分の頭で考えない人は、
有事の際に生き残る確率が高いでしょうか?
正しい選択ができるでしょうか?
率先して行動できるでしょうか?

有事の際に困らないように
普段から考えることが大切です。

自分で考えよう!!

時間軸として
・普段からの備え
・地震発生から72時間を生き延びる
・地震発生から30日を生きる

備えのカテゴリーとして
・モノ(物資)
・知識・技術

に分けて、必要な物事、あったら役立つ物事を考えます。

事前の備えが全てであることがわかりました!!

そのあと、
震災時に何が起こるのかを題材にしたドラマ(テレビ番組)
を観ながら、気づいた物資や技術を表に加筆して、
皆のアイディアを共有しました。

ぜひ、ワークをやり終えたことに満足しないで
不足した備え(物資・知識・技術)を手に入れてください!!

危機の中の勇気

最後に、NHKで放映されているシリーズ
『バタフライエフェクト』の中から
『危機の中の勇気』を視聴しました。

人命救助の現場では、
救助者が命を落とす「二次災害」は
あってはならないこととされていますが、
ときに人は自分の命の危険を顧みず、
他者の命を救おうとします。

人類史に残るいくつもの大禍。
例えば関東大震災、サンフランシスコ大地震、
二つの世界大などでは、
危機の最中にあっても人々は助け合い、
ある種の幸福感に包まれました。

人々は団結し、笑顔を湛えながら
協力して困難を乗り越え、
復興へと歩み始めます。

日本人はこれまで
幾度となく地震や噴火といった自然災害を乗り越えて
必ず復活してきた民族です。

そんな力が、必ず私たちには備わっていることを
覚えていて欲しいと思います。

地震について一番はっきりと覚えていることは
そのあとに誰もが温かく親切だったことです。
明日のことを考えず、我が身を削って捧げました。
戦争は、平和のための行いとは全く逆の行為です。
その気にさえなれば、人々はあわれみと愛情をもって
互いを思いやることができるはずなのです。
1980年11月29日
ドロシー・デイ 永眠